みんながよく聞く暗号資産と仮想通貨の違い

「仮想通貨」と「暗号資産」は、基本的には同じものを指しますが、文脈や使われる場面によって微妙な違いがあります。以下でその違いを説明します。


1. 仮想通貨

  • 定義: 仮想空間で利用できるデジタル通貨の総称であり、主にインターネット上での取引に利用される。
  • 日本での位置づけ: 「仮想通貨」という言葉は、2017年施行の改正資金決済法で使われていました。当時の法律では、仮想通貨は法定通貨ではないものの、価値を交換する手段として認められていました。
  • 一般的なイメージ: 主に支払い手段や送金用途(ビットコインやライトコインなど)としての側面が強調されます。

2. 暗号資産

  • 定義: 仮想通貨を含む広い概念で、暗号技術(ブロックチェーンなど)を用いて取引を記録し、資産としての性質を持つデジタル資産の総称。
  • 日本での位置づけ: 2019年の法改正(改正資金決済法・改正金融商品取引法)で、正式に「仮想通貨」という呼称が「暗号資産」に変更されました。この改正により、資産としての価値や金融商品としての役割が明確化されました。
  • 一般的なイメージ: 支払い用途に加え、投資対象や金融資産としての側面も含まれる。

3. 主な違い

特徴仮想通貨暗号資産
法律的用語旧法(2017年以前)の呼び名新法(2019年以降)の正式名称
範囲主に支払い手段投資・資産管理を含む広い範囲
国際的な用語Virtual CurrencyCrypto Asset

4. 結論

  • 現在の法律や公式な場面では「暗号資産」という表現が使われています。
  • 「仮想通貨」は旧来の呼び方であり、一般的な会話やニュースではいまだに使われることも多いです。

例えば、ビットコイン(BTC)は支払い手段としても投資対象としても利用されるため、両方の言葉に該当します。ただし、法的には「暗号資産」として扱われます。

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